白化したプラスチックパーツを復活させる

先日手に入れたスーパーカブ。約30年物ということもありプラスチック(樹脂)パーツが白くなっている箇所があります。特にミラーのプラスチックカバーが真っ白な状態でした。黒い部品なだけに、劣化が目立ちます。

ここで、以前バイクレストア雑誌で読んだ修復方法の、「ガスバーナーで炙る」を実行してみました。

結果は成功?でしょうか。元の樹脂の黒色が戻りました。

修復前の状態です。

もともと黒だった樹脂が長年の太陽光と紫外線で劣化して表面が白く変色してしまっています。水がしみ込んだ時や、オイルで拭いたときは黒いつやが復活しますが、一時的なものなのでいつも手入れをしなくてはなりません。

よくある修復方法では、やすりや激落ちくんなどのメラミンスポンジで研磨するという方法がありますが、刻印や模様がも削り取ってしまいそうな気がします。

そんな思いもあり、なかなか手が出せずにいましたが、以前バイクレストア系の雑誌に「バーナーで炙るとプラスチックパーツの白く変色した部分が復活する」という方法が載っていたのを思い出したので、さっそくやってみました。

※この方法は、無塗装の樹脂パーツにしか使えません。樹脂の表面に塗装がされているパーツで行うと塗装を痛めます。

やり方ですが、ただガスバーナーで炙るだけです。といってもずっと炎をあてるわけではありません。炎の先の部分がパーツに触れるかどうかくらいの距離を保ちながら素早くスライドさせます。スピードと距離が大切です。

※炎が近すぎたり、移動させる速度が遅すぎたりすると焦げたり、変形する恐れがあります。処理した際に手で触れるくらいの温度の範囲が適温だと思います。

一度のスライドでは1~2センチ幅ほどしか処理できないので、何度も往復させて全体を処理して完成です。

成功すると画像のように全体が黒くなります。すり減ったり傷のある部分はそのままの凹凸で黒くなります。刻印もほぼ劣化なく残ります。面積の広い部品だともしかしたらムラがでたりするかもしれません。

ただ失敗すると直しようがないので、同じように劣化した不要パーツや、ポリバケツなんかで練習してから行ったほうがいいと思います。なれると素早くきれいになるので、おすすめな方法ではないかと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする