以前自作で制作した、マキタの電動工具用バッテリーを使用して12V出力で使用するワークライトが故障してしまいました。
以前制作した際の記事はこちら
バッテリーを取り付けても、まったくライトが光る気配がありません。
最初はバッテリーとライトの間の線が断線したのかと思いひねったり差しなおしたりしたのですが、まったく反応がありませんでした。点かないということは12vが出力されていないのでは?と思い、テスターで測ってみたところなんと200mvしか出ていませんでした。しかも、一定ではなく強くなったり弱くなったり…。すぐに使用する予定があったので、どうにかしようと思い分解しました。
基板を取り出しました。この電源取り出しアダプターはネジ2本で組み立てられているため、それを外すだけで簡単に2つに割れて基板を取り出すことができます。この時に12v取り出し用のジャックが接着剤で留まっていますので、マイナスドライバーでぐりっとずらすように外します。
抜け殻です。カバーはとても単純なつくりなので、組み立ても簡単そうです。
もう一度、基盤のままバッテリーに取り付けてみました。取付部分は基盤についたまま外れるので、簡単に取り付けることができますが、感電注意です。
画像の中心の赤と黒の線がバッテリーからの線です。その左側の赤と黒の線が12vジャックに向かう線です。
バッテリーからの線をテスターで測るとしっかりと電圧が来ています。12v出力の線は先ほどと同様でほぼ電圧がありません。あと、このアダプターにはUSB出力が搭載されているのでそちらも測ったらしっかり5v出ていました。
ということで、12v出力の回路だけが故障のようです。基板を目視で確認しましたが特に焼けていたりはなく、修理するにも面倒な感じです。
ここで12vの回路をバイパスさせて直接バッテリーの18vを取り出せるように改造することにしました。というのも、現在使用しているLEDワークライトは12~24v対応で範囲内なのと、12vで使用しなくてはならない予定もないためです。また良いことに、これまでは12v出力回路の容量の都合上使用できる最大w数が決まっていましたが、その制限もなくなります。バッテリーに保護回路が入っているようなので、過放電や、過負荷の際は回路が働いてくれるだろうと思います。(過放電に関しては今までワークライトとして使用していたときにバッテリー側が電池切れの際に電気を遮断しているようでした。)
はんだごてで簡単にバイパス化完了です。
12v回路からの+線を、バッテリーからの+線と繋ぐだけです。
今まで12vで出力されていたジャックからバッテリーの電圧が出力されるようになりました。18vバッテリーですが、実際満充電で20vほど出てるみたいですね。
あとはサクッと組み立てです。基板をはめてねじ止めだけの簡単な作業です。
無事に点灯するようになりました。バッテリー直結だったらわざわざ12v出力がついたアダプターを買わなくてもUSB充電器タイプのアダプターを改造したほうが安上がりかもしれません。